「本格カメラがなくても大丈夫?」という疑問にお答えしつつ、iPhone15 Pro を例にスマホ撮影のコツと装備のミニマム化アイデアをまとめました。
1. スマホでも十分に“映える”理由
- 最新スマホは夜景モード+長時間露光が標準搭載
- オーロラ全体を捉える広角レンズが初期装備
- 「旅の荷物は減らしたい、でも思い出は残したい」人に最適
結論:写真にこだわりがないのであればスマホでも十分
最近のスマホのカメラ機能は凄まじく、オーロラでさえもしっかりキャッチできるほどになっています。
ナイトモードを使って撮るだけで、オーロラが撮影できてしまいます。
オーロラだけではなく、星、ムーンドッグも綺麗に撮影できます。
また「身軽に旅行するために荷物を減らしたい」というのが僕のスタンスのため”写真にこだわりがないのであれば、ハイエンドモデルのスマホを買う”というのもオプションの一つになると思います。



ムーンドッグ
これらは全部iPhone15proで撮影した物です。編集は一切していません。
僕的にはこれだけ撮れれば満足です。
同僚がiPhone16を持っていたのですが、それでも上記の写真と遜色ないレベルの写真を撮れていたので、コスパと機能性重視なら現状iPhone16を個人的には推したいと思っています。
体験メモ
僕はカメラの代わりに iPhone15 Pro だけを持参しましたが、SNS でも「一眼?」と聞かれるレベルで撮れました。
2. 推奨スマホスペックと基本設定
僕はiPhoneユーザーなのでAndroidは詳しくありませんが、iPhone11からでナイトモードに対応しているため、それ以降のモデルであればオーロラを撮影することは可能です。
一方でiPhone SEなどの廉価版モデルのスマートフォンや、簡単フォンなどを使っている方々はカメラ性能が不十分のために撮影できなかったケースを何度か見てきたため、せっかくイエローナイフまで旅行するのであれば、思い出を綺麗に残すためにもスマホに投資するのもありなのかなと思います。
iPhone SE や 11 以前、エントリーモデルの Android では長時間露光が非対応の場合があるため要確認です。
3. 三脚の選び方とレンタル活用
- がっしりした作りで、スマホを固定できればOK
- 持ち運びが億劫なら 一晩 CA$10〜20 のレンタルで OK
「スマホ用の三脚はとことんこだわりたい」というのがなければ”取り回しが良くて、脚ががっしりしている”これだけあればいいと思っています。
特に冬場は積雪で足場が不安定になるため、少し重量感があるものをお勧めします。
オーロラ鑑賞ツアーに参加される方で、荷物を極力少なくして身軽に旅行したいという方には、ツアー会社の三脚レンタルサービスの使用をお勧めします。
荷物も減らせますし、十分な装備を低価格で使用することができるからです。
4. スマホ撮影・バッテリー消耗対策
- Night モードを 10 秒に設定
- バッテリーはポケットで保温(−30℃では 15 分で急低下)
iPhoneユーザー:ナイトモードを5~10秒に設定し、三脚等でスマホが動かないように固定するだけ
こんな簡単な設定で素敵な写真が撮れてしまいます。
そして撮影時の注意点が、フラッシュを使わないことです。
まずフラッシュの光は絶対にオーロラまで届きませんし、周囲に人がいたらその人たちの撮影の妨げになってしまいますので、その点は気をつけていただきたいと思います。
そして次は冬季限定になりますが”バッテリーの減り”に気をつけてください。
-30℃を下回るような極寒の気温の下では、iPhoneのバッテリーは10分程度しか持ちませんでした。
頻繁にシャッターを切ったり、タイムラプスなどを撮る場合は、モバイルバッテリーは必須になります。
また移動中のスマホや予備のバッテリーは服の内側に入れて温めてバッテリー残量をキープするようにしてください。
5. “もっと上”を狙うなら一眼・ミラーレス
- なぜスマホよりキレイに撮れるの?
私は全然カメラについて詳しくありませんが、少しカメラについて調べてみた物を噛み砕いて説明してみます。
理由その1. 光をたくさん集められる“デカい目”だから明るく滑らか
スマホのレンズが直径1 cmほどの小さな虫メガネだとすると、一眼レフ用のレンズは手のひらサイズの虫メガネに相当します。受け取れる光の量が桁違いに多いため、同じ露光時間でも写真がより明るく、ノイズ(ザラザラ)が少なく仕上がります。その結果、暗い夜空でもザラつきが目立たず、星やオーロラの色がくっきり映し出されます。
理由その2. 大きなセンサーで色つぶれが起きにくい
カメラ内で画像を受け取る「光のキャンバス(センサー)」は、スマホに比べて面積が約10倍近く(※モデルによって異なります)あります。暗闇を無理に明るく引き延ばす必要がないため、黒い部分がつぶれたり色ムラ(カラーバンディング)が起きたりしにくいのが特長です。これにより、グリーンからパープルまでオーロラ特有の微妙なグラデーションが滑らかに再現され、暗部を後から少し持ち上げても破綻しにくいので編集もラクに行えます。
理由その3. 動くオーロラを“止めて写す”スピード性能
オーロラは雲より速いスピードでうねり、形を変え続けます。スマホ撮影では10秒以上の長時間露光をかける間に模様が流れ、ぼんやりした写りになりがちですが、一眼・ミラーレスなら3秒前後の露光で同じ明るさを確保できます。短時間でシャッターを切れる分、動きの激しい「カーテンが裂ける瞬間」や爆発的に広がる「コロナ」もブレずにくっきり記録でき、タイムラプス動画にしても滑らかな再生が可能です。
まとめ:カメラは“こだわり度”で選ぶ
- 記録用・SNS 用 → スマホで十分
- 高画質プリント・タイムラプス → 一眼/ミラーレスを検討
- 私自身は「身軽さ優先」派ですが、写真に強いこだわりと余裕があるならカメラ導入もアリです。自分の旅スタイルに合わせて、最適な装備を選んでください!
それでは次回は”僕流のワーホリでの仕事探しのコツ”について執筆します。
それでは、またっ!!