「航空券、なんでこんなに高いの……」
カナダへのワーキングホリデーを決めたとき、最初にぶつかる現実が“飛行機代”です。
時期によっては、片道だけで10万円近くすることもあります。
でも、ちょっとしたコツとタイミングを知っておくだけで、数万円節約するテクニックがあるんです。
本記事では、実際に僕が試してわかった「航空券を安く買うための方法」を、初心者でもわかるようにまとめました。
1. いつ買えば安い?航空券が安くなる時期と曜日まとめ
結論:飛行機は出発の3ヶ月前以上から価格をチェックし、ハイシーズンを避けるべし
東京からバンクーバーやトロントへ飛ぶなら、
いちばん安い時期はだいたい9月の終わりから10月の半ばごろです。
秋になると観光客が減り、航空会社も座席を埋めたいので運賃を下げてきます。
同じルートでも、ハイシーズンと比べると半額近くになることさえあります。
ただ、予約のタイミングを誤ると、値段は簡単に倍近くまで跳ね上がりますので、
「いつ買うか」は本当に大切です。
ただし気をつけていただきたいのは、
バンクーバーやトロント、バンフなどの主要都市では、
春から夏にかけてが仕事のピークだということです。
秋に渡航費を抑えられても、現地での仕事が思うように見つからなければ、
本末転倒になってしまう可能性もあります。
僕の自身の失敗談
昨年の7月にイエローナイフからバンクーバーへ飛んだときは、
片道26,000円程度で済んだので、イエローナイフから次の都市へ移動する際の予算のことを正直なめていました。
バンクーバーアイランドに移動するため、フライトの10日前に4月上旬に同じ区間を取り直したところ、
なんと2〜3時間のフライトに64,000円以上かかってしまいました。
予約を先延ばしにしていたせいで、
いつの間にか運賃がピークに達していたのです。
実を言うと、4月の頭にはイエローナイフを出て新しい土地で生活してみたいと思っていました。
しかし、ワーキングホリデービザの残り期間が3ヶ月しかなかったせいでなかなか雇ってくれるところが見つからず、
行き先が決まらず、航空券を買う時期もズルズルと後回しになったという形です。
ぜひ余裕を持って航空券を手配し、
浮いたお金は現地での体験や自己投資に回してみてください。
そのほうが、ワーホリ生活をもっと充実させられると思います。
2. おすすめLCC航空会社ランキング
2. おすすめ航空会社ランキング【LCC+フルサービス編】
カナダ行きの航空券は、「どの航空会社を選ぶか」で快適さも総額もかなり変わってきます。
ここでは、ワーホリ初心者でも使いやすいZIPAIR・WestJet・Air Canadaの3社をピックアップしてご紹介します。
2-1. ZIPAIR(ジップエア):成田〜バンクーバー直行の最安クラスLCC
ZIPAIRはJAL系列のLCCで、2024年3月から成田〜バンクーバーの直行便を運航しています。
座席だけのシンプルな運賃にしている分、片道3〜5万円台を狙えることが多く、「とにかく航空券代を抑えたい人」には最有力候補です。
- 成田(NRT)〜バンクーバー(YVR)の直行便を運航
- 運賃に7kgまでの機内持ち込み手荷物が含まれる
- 受託手荷物、機内食、座席指定などはすべてオプション(別料金)
- 燃油サーチャージなしで、総額を抑えやすい
LCCなので、荷物を預ける人や機内食をつけたい人は、オプション代を含めたトータルの金額を必ずチェックしましょう。
逆に、荷物少なめ&機内サービスは最低限でOKという人にとっては、かなりコスパの良い選択肢になります。
2-2. WestJet(ウエストジェット):カルガリー経由で西部カナダに強いLCC
WestJetはカナダのLCCで、カルガリー(YYC)〜成田(NRT)の直行便を運航しています。ボーイング787での運航で、バンクーバーやアルバータ州エリア(バンフなど)に行きたい人との相性が良い航空会社です。
- カルガリー〜成田の直行便を運航(季節運航から通年運航へ拡大)
- カルガリーをハブに、バンクーバーや他都市への乗り継ぎもしやすい
- 座席やサービスはLCC寄りですが、長距離国際線はフルサービスに近い使い勝手
- 運賃タイプによっては受託手荷物が含まれるプランもあり、
荷物が多い人にはZIPAIRよりトータルコストが安くなるケースもある
カナディアンロッキーやアルバータ州でワーホリ・観光をする予定があるなら、
「日本→カルガリー(WestJet)→バンフ周辺」というルートは一度検討する価値があります。
2-3. Air Canada(エア・カナダ):直行便とネットワーク最強のフルサービスキャリア
Air Canadaはカナダのフラッグキャリア(ナショナルフルサービス航空会社)で、
東京(羽田・成田)とバンクーバー、トロント、カルガリーなどを結ぶ直行便を多数運航しています。
- 東京(TYO)〜バンクーバー(YVR)、トロント(YYZ)、カルガリー(YYC)などへの直行便を運航
- フルサービスキャリアなので、機内食やエンタメが最初から含まれる運賃が多い
- 多くのエコノミー運賃(Standard / Flex / Comfortなど)では、
受託手荷物1個が含まれるプランが一般的 - アライアンス加盟(スターアライアンス)のため、マイルを貯めたい人にも相性◎
LCCより運賃は高くなりがちですが、
・乗り継ぎを減らしたい
・機内サービス込みで安心して行きたい
・ワーホリ後もカナダ〜日本を何度か往復する予定がある
といった人には、総合的に見てAir Canadaを選ぶメリットは大きいです。
なお、運賃タイプによっては、受託手荷物や座席指定が別料金になる「割引運賃」もあります。
予約前に、公式サイトの「手荷物規定」と「運賃ルール」を必ずチェックして、
「航空券代+手荷物+座席指定」まで含めた総額で比較するのがおすすめです。
3. 身の回り品+バックパック1つで渡航して、航空券を安くしよう
せっかく航空券を安く取っても、
「荷物が多すぎてLCCのオプション代が高くついた…」
「スーツケースが重すぎて、移動のたびにヘトヘト…」
これ、ワーホリあるあるです。
ワーホリは“長期旅行”というより、「現地で生活しながら移動するライフスタイル」に近いです。
だからこそ “ミニマリスト寄り”の荷物量 で出発した方が、トータルでかなり得をします。
3. 持っていくものは“必要最低限”にしよう
航空券そのものの値段に目が行きがちですが、
実は「荷物の量」もトータルの渡航費にかなり効いてきます。
特にLCCの場合、受託手荷物有無、個数や重さでオプション代が変わるので、スーツケースがパンパンだと、 せっかく安く取った航空券も一気に割高になってしまいます。
ワーホリは「長期旅行」ではなく“現地で暮らしながら働くライフスタイル”です。
日本から完璧に全部を持っていく必要はありません。
「最初の1〜2週間を乗り切れるだけ」+「現地調達前提」で荷物を組むと、LCCの荷物代も抑えられ、到着後の引っ越しや都市間の移動もグッとラクになります。
3-1. 服と日用品は“1〜2週間分+現地調達”でOK
服は、だいたい次のイメージで十分です。
- 下着・靴下:5組ほど
- Tシャツ・トップス:3〜5枚ほど
- ボトムス:2〜3本
- 部屋着・パジャマ:1セット
- アウター:季節に合わせて1枚
- 室内用スリッパ(基本シェアハウスなので便利ですよ)
日用品も、日本から大容量を持っていく必要はありません。
シャンプーなどの生活用品は、トラベルサイズ+数日分だけ持っていき、あとは現地のスーパーやドラッグストアで揃えればOKです。
これにプラスして大体
- パソコン
- タブレット
- サングラス
くらいあれば大体全部揃いますよね。
こっちの記事では個人的に持っていって良かった物を載せています。
よくあるパッキングリスト大公開的な物ではなく、実用的なニッチなもののみを厳選しています。
ぜひ見ていってください。
3-2. 現地のスリフトストアを味方にすると安く済む
カナダには、日本でいう「セカンドハンドショップ(古着屋)」にあたるスリフトストアがたくさんあります。
Tシャツやパジャマ、帽子、ジャケット、靴、ハンガーなど状態の良いものが数ドル〜とかなり安く手に入ります。
最低限の着替えだけ日本から持っていき、足りないものはスリフトストアで買い足す。
帰国前には寄付したり手放したりすれば、荷物を増やさずに済みますし、非営利団体の活動支援にもつながります。
また、冬にバンフ・イエローナイフのような極端に寒いエリアへ行く場合は、日本で使っているレベルのアウターでは到底太刀打ちできません。
ガチで逝きます。
現地の会社や同僚から借りられないか確認し、難しければ現地仕様の防寒具を現地で購入したほうが、安全面でもコスパ的にもおすすめです。
荷物を減らすことも立派な「節約術」のひとつです。
航空券の取り方+LCCの選び方+荷物のミニマム化をセットで意識すると、同じカナダワーホリでも、トータルで数万円単位の差が生まれます。
まとめ:準備は情報戦。浮いた数万円で、ワーホリの「中身」を濃くしよう
カナダへのワーホリは、どうしてもお金がかかります。
ただし、その金額は「なんとなく予約するか」「情報を集めて戦略的に動くか」で、平気で数万円変わります。
この記事でお伝えしてきたように、
- 9〜10月など、航空券が安くなりやすい時期を狙うこと
- ZIPAIR・WestJetなどのLCCやAir Canadaを比較し、自分に合う路線を選ぶこと
- 荷物を最小限にして、LCCの手荷物オプション代を削ること
この3つを押さえるだけでも、「同じカナダ」「同じワーホリ」なのに、スタート時点の出費が大きく変わってきます。
そして、その浮いたお金で
・現地での出会い
・旅
・ご飯やホームパーティー
といった「経験」にまわすことができます。
ワーホリは、準備の時点からすでに始まっています。
早めに航空券の相場をチェックして、ルートと荷物の作戦を立てておけば、カナダ到着直後からお金と心に余裕を持ったスタートが切れるはずです。
あせらず、でも先延ばしにはせず。
今日から少しずつ情報を集めて、あなたのカナダワーホリを「コスパ良く・中身は濃く」していきましょう。
それでは、またっ!

